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self << object
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objectを出力します.objectが文字列でな
い時にはメソッドto_s
を用いて文字列に変換します.
self
を戻り値とするので,以下のような
<<
の連鎖を使うことができます.
$stdout << 1 << " is a " << Fixnum << "\n"
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binmode
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ストリームをバイナリモードにします.MSDOSなどバイナリモードの
存在するOSでのみ有効です.バイナリモードから通常のモードに戻
す方法は再オープンしかありません.
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close
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入出力ポートをクローズします.以後のこのポートに対する入出力
操作は例外を発生します.ガーベージコレクトの際にはクローズさ
れていないIOポートはクローズされます.
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closed?
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ポートがクローズされている時に真を返します.
each([rs]) {|line|...}
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each_line([rs]) {|line|...}
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IOポートから1行ずつ読み込んで繰り返すイテレータ.IOポートは
リードモードでオープンされている必要があります
(open
参照).
行の区切りは引数rsで指定した文字列になります.
rsのデフォルト値はシステム変数
$/
の値
です.
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each_byte {|ch|...}
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IOポートから1バイトずつ読み込みます.IOポートは
リードモードでオープンされている必要があります
(open
参照).
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eof
-
-
eof?
-
ストリームがファイルの終端に達した場合真を返します.
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fcntl(cmd[, arg])
-
IOに対してシステムコール fcntl
を実行します.
機能の詳細はfcntl(2)を参照してください.
argが整数の時にはその値を,文字列の場合にはpackした構造体だ
とみなしてfcntl(2)に渡します.argの
省略時の値は0です.
fileno
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to_i
-
ファイル記述子の番号を返します.
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flush
-
IOポートの内部バッファをフラッシュします.
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getc
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IOポートから1文字読み込んで,その文字に対応するFixnumを返します.
EOFに到達した時にはnil
を返します.
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gets([rs])
-
一行読み込んで,読み込みに成功した時にはその文字列を返します.
ファイルの終りに到達した時にはnil
を返します.
each
と同じように動作します
が,こちらは1行返すだけで繰り返しません.
行の区切りは引数rsで指定した文字列になります.
rsのデフォルト値はシステム変数
$/
の値
です.
gets
は読み込んだ文字列を変数$_
にセッ
トします.
-
ioctl(cmd[, arg])
-
IOに対してシステムコール ioctl
を実行します.
機能の詳細はioctl(2)を参照してください.
argが整数の時にはその値を,文字列の場合にはpackした構造体だ
とみなしてioctl(2)に渡します.argの
省略時の値は0です.
isatty
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tty?
-
入出力ポートがttyに結合している時,真を返します.
lineno
-
現在の行番号を返します.
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lineno= number
-
行番号をセットします.
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pos
-
ファイルポインタの位置を返します.
-
pos= pos
-
ファイルポインタを指定位置に移動します.
-
print arg...
-
引数をIOポートに順に出力します.
-
printf(format, arg...)
-
C
言語のprintf
と同じように,
formatに従い引数を文字列に変換して,IOポートに出
力します.
-
putc(ch)
-
文字chを出力します.
-
puts(obj...)
-
各objを出力した後,改行します.
-
read [length]
-
lengthバイト読み込んで,その文字列を返します.
lengthが省略された時には,EOF
までの
全てのデータを読み込みます.
EOF
でnil
を返します.
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readchar
-
getc
と同様に1文字読み込みます
が,EOFに到達した時に例外EOFError
を発生させます.
-
readline([rs])
-
gets
と同様に1行読み込みます
が,EOFに到達した時に例外EOFError
を発生させます.
行の区切りは引数rsで指定した文字列になります.
rsのデフォルト値はシステム変数
$/
の値
です.
readline
はgets
同様読み込んだ文字列
を変数$_
にセットします.
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readlines([rs])
-
ファイルを全て読み込んで,その各行を要素としてもつ配列を返し
ます.
行の区切りは引数rsで指定した文字列になります.
rsのデフォルト値はシステム変数
$/
の値
です.
reopen(io)
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自身をioに繋ぎ換えます.クラスもioに等
しくなります(危険).
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rewind
-
ファイルポインタを先頭に移動します.
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seek(offset, whence)
-
ファイルポインタをoffsetだけ移動させます.
whenceの値が0の時にはファイルの先頭から,1の時には現在の
ファイルポインタから,2の時にはEOFからoffsetバイトだ
け移動します.
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stat
-
ファイルのステータスを含むStat
構造体を返します.Stat
構造体
のメンバは以下の通りです.
dev # デバイス番号(ファイルシステム)
ino # i-node番号
mode # ファイルモード
nlink # ハードリンクの数
uid # オーナーのユーザID
gid # オーナーのグループID
rdev # デバイスタイプ(スペシャルファイルのみ)
size # ファイルサイズ(バイト単位)
blksize # 望ましいI/Oのブロックサイズ
blocks # 割り当てられているブロック数
atime # 最終アクセス時間
mtime # 最終更新時間
ctime # 最終i-node変更時間
より詳細はstat(2)してください.システムによって
サポートされていないメンバには0が入っています.
sync
-
現在の出力同期モードを真偽値で返します.同期モードが真の時は
出力関数の呼出毎にバッファがフラッシュされます.
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sync= newstate
-
出力同期モードを設定します.
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sysread(length)
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`read(2)'を用いて入力を行ない,入力されたデータ
を含む文字列を返します.ファイルの終りに到達した時には例外
EOFError
を発生させます.`stdio'を
経由しないのでgets
やgetc
やeof?
など
と混用すると思わぬ動作をすることがあります.
-
syswrite(string)
-
`write(2)'を用いてstringを出力します.
`stdio'を経由しないので他の出力メソッドと混用す
ると思わぬ動作をすることがあります.
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tell
-
ファイルポインタの現在の位置を返します.
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write(str)
-
IOポートに対してstrを出力します.出力されたバイト
数を返します.
-
ungetc(char)
-
charを読み戻します.2バイト以上の読み戻しは保証さ
れません.